経済成長と定常経済

いよいよ日銀のマイナス金利がスタート。銀行の金利も下がって住宅ローンの借り換え窓口は盛況らしいが当然だろう。
マイナス金利と聞いて、最初に思ったのが江戸時代の両替商。警備厳重な蔵に商売人や上級武士がお金を預けたのだが、預かり賃を取られた。いうなればマイナス金利。江戸時代の後半は停滞と低成長の時代なのだが、イメージが若干重なる。
国債含め金利がゼロ、あるいはマイナスということは国として成長もほぼゼロということに等しい。ある程度の経済成長、人口減少下の日本では1人当たりのGDPといった方がよいと思うが、は必要だが、もっと本格的に定常経済について議論した方が良いのではないか。民主党政権はひどいもんだったが、この点については期待感があった。
定常経済はアメリカの経済学者ハーマン・デイリーらが唱えた、低経済成長期における社会論。主著の「持続可能な発展の経済学」に詳しいが、一昨年にも新書が出ている。持続可能な状況を定義して、資源消費が環境容量面から制限がかかったときに、その範囲内で人類はどのように振る舞うべきかを論じている。地球温暖化の議論などは非常に近い。昨今の状況は、資源制約というよりは、成熟国における消費意欲の停滞、日常的な物質的充足感が原因のように感じるが、それでも改めて議論する価値はあるように思う。
一方で日常的な物質的充足感は高いものの、非日常に目を移すとまだまだ投資先はあると思うのだがどうだろうか。例えばプレジャーボートやヨット、クルーザーを持ちたたいと思っている人は多いと思うのだが、係留にお金がかかりそうで踏み出せずにいる。日本には膨大な港湾施設、漁港があるのだから、それをプレジャーボートにも無料もしくは低料金で提供すれば、かなり需要を喚起できるように思う。これは飛行機についても同じ。オリンピックを契機に、10万隻くらい係留できるようにして、モナコのように船で来る富裕層(欧米からちょっと遠いが、アジアにも愛好家はいるだろう)が増えればよいし、あとは日本の庶民でも持てるように転用すればよい。
山も同じで、既に長らく登山ブームが続くが、なんで日本の山小屋はあんなに貧弱なのか。アルプスにあるような山小屋をもっと整備できれば、登山ももっと快適になる。(あれば良いという層もいると思うが・・・)。
いろいろ考えれば投資先はまだまだあるはずで、そのための規制緩和、改革を政治には進めて欲しい。

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