SB05新建築コンペ

最終日の午前中は新建築の国際住宅コンペの公開審査。テーマは「Action for Sustainability」で審査はロジャース卿と安藤忠雄。

感想を一言で言うと、「幼稚な計画と夢のない計画。しかし、First Actionを起こしたことには意義がある」といった所か。一等は兵庫にヤオトンを安藤忠雄風味にしたような住宅を建てるという計画。「ヤオトンは寒冷地には良いが、蒸し暑い日本にはそぐわない」というテーマ提供者の村上先生の一語に尽きる。村上先生は、審査員ではないので、意見は審査には全く反映されなかった。2等は美建設計の石井先生の建物を思い起こされる緑化建築。どうやって住むのか、メンテナンスは・・・・。未完成なところが逆に評価されるという結果に。もう一つの2等は要らなくなった石油タンカーをみんなで緑化して世界を巡ろうという、緑化ピースボートみたいな計画。シンボルだね。と片付けられていたが、真剣に考えると、日本を出航したとすると、赤道直下のマラッカ海峡を通る頃には、殆ど枯れているだろうし、たとえ枯れていなかったにしても、受け入れてくれる港は何処にもない。船ごと燻蒸すれば別だが。ここもサステイナブルの重要な要素の一つである、生物の多様性や現状における検疫システムに対するどうしようもない無知が感じられる。つまり、幼稚なのだ。ロジャース卿が別室で話したがっていたのも、実はこういうことを話したかったのではないかと思ってしまう。そしてこの3点はいずれも日本人の提案というところが悲しい。

一方、イスラエルの方の提案は、具体的な建物が計画され、エネルギーや社会性、経済性も考慮されているのだが、建築としては確かにつまらない。しかし、サステイナブルというはそういう所にあるはずなのだが、全く評価されていなかった。

しかし、いずれの作品もプレゼンテーションはすばらしく美しかった。それこそが問題なのだが。

SB05新建築コンペ” への1件のフィードバック

  1. あとは植物に任せろ、と?

    今月の新建築誌に、新建築住宅設計競技2005「ACTION for SUSTAINABILITY」の結果が掲載されている。 1位はまあ、いいだろう。野暮なことを…

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